こんばんは、このブログを運営しているしゅふぁ(@ciufa1)です。
最近esports関係の記事を連続で書いていましたが、esportsって記事ジャンル、「発展を応援する」ってスタンスでないとネガティブな記事ばかりになるという事実に気が付いてしまって笑ってます(笑うな)。
今日もちょっと暗いお話になってしまいますが、まぁ現実なのでしっかり受け入れて改善していくしかないでしょう。
esportsがオリンピックに採用されない理由
esportsがオリンピックに採用されない理由は下記の通りです。
ちょっと意外ですが「運動ではないから」という理由で採用されていないわけではないようです。
平和の祭典であるオリンピックで暴力や差別を助長するようなゲームを開催することはできない
esportsがオリンピックに採用されない理由はいくつかあると思いますが、明言されている理由は一つだけです。
その理由は
「We cannot have in the Olympic program a game which is promoting violence or discrimination
(オリンピックでは、暴力や差別を助長するようなゲームを開催することはできません)
参考:AP NEWS
との事です。国際オリンピック委員会会長が正式に仰っております。
そりゃそうです。
平和の祭典と言われるオリンピックでFPS(※銃を撃ち合う対戦ゲーム。Esportsではメジャーなジャンル)とかで銃ぶっ放してヒャッハーやってたら世も末だと思います。
念のためオリンピックの憲章を調べたら下記の通り、人間の尊厳保持に重きを置く平和な社会を推進を目指すためとやっぱり記載されていたので、少なくとも血を流す系のゲームは100%採用するわけにはいかないでしょう。
オリンピズムの目的は、人間の尊厳保持に重きを置く平和な社会を推進を目指すために人類の調和のとれた発展に役立てることである。
「おいおいおい全てのゲームが暴力的な訳じゃねーだろ。FPSでもスプラトゥーンとかは平和だし。」
といったようなゲーマーの皆さんの声が聞こえそうです。
もちろんゲームは何も暴力的なものだけじゃありませんので、恐らく要因は暴力性だけではなく他にもいくつか理由があるのではないかと思います。
その要因かもしれない事は下記になります。
esportsはパブリックコンテンツではない
これはオリンピック委員会からの公式な回答ではありませんが、暴力的なゲームじゃないのにも関わらず、オリンピックでesportsの採用が難しい理由は許諾の問題がある為と言われています。
一般的なスポーツというのは「パブリックコンテンツ」であり版権がなく、許諾を得る必要がありません。
しかしesportsは原則として大会を開くならゲームの著作権側に使用の許諾を得なければなりません。
例えばオリンピックがスマブラを競技に採用すると任天堂の版権がモロに絡んできます。
オリンピック委員会も、オリンピック競技の放送権を販売するという版権ビジネスをやっているので、版権が絡むと版権元との交渉が入るので色々とめんどくさいのでしょう。
下記の記事がより詳しく書かれているので、もっと気になる人は下記サイトを参照ください。
興行ビジネスとしてのesportsのデメリット
興行ビジネスとしてのesportsはデメリットはかなりあります。
既にビジネスモデルとして確立している海外の場合はちょっと事情が変わってくるかもしれませんが、日本では少なくとも当てはまると思います。
esportsは観戦してもルールや凄さが直観的に分かりにくい
esportsをビジネスとして発展させるためには「競技人口を増やさなければならない」と考えている人が意外と多いのですが、これは半分正解で半分間違いです。
正確には競技人口ではなく、「観客を増やさなくてはならない」です。
興行ビジネスはまず多くの人に見てもらえるようにしなければ金を稼ぐことができませんので、esportsにとって観客は何よりも大事です。
サッカーやバスケなんて相手のゴールにボールをぶち込みまくった方の勝ちという大前提の事さえ分かっていれば観戦してもそれなりに楽しめますし、その大前提は事前に知識がなくても見れば直観的に理解できます。
また、一般的なスポーツは動いているものが人間なので、自分と比較してその人の運動能力の凄さが実感できるのでプロスポーツ選手の凄さも分かりやすいです。
しかし、esportsは人間ではなくキャラが動くので、そのゲームで遊んだことがないと勝利条件も分からなければ選手の何が凄いかも殆ど分かりません。
これはesportsビジネスの大きな課題と言えると思います。
ゲームやプレイヤーに対する偏見
先ほどのオリンピック委員会の会長は「オリンピックでは、暴力や差別を助長するようなゲームを開催することはできません」と言っていましたが、実際にゲームの暴力的な表現が暴力や差別を助長したって信頼できる情報元はあるのでしょうか?
少なくとも私は知らないです。
その理屈でいうと映画とか結構な割合でアウトになりますけど何故かゲームだと風当たりがキツイ気がしています。
日本でもゲームやっている人のイメージは「オタク」とか「引きこもり」とかそういうイメージが残念ながらまだ根深いです。特に年配の方に。
そういったネガティブなイメージは客が寄りつきにくくなる要因になり、ビジネス(収益面)でも確実にマイナスの影響がでます。
ありすぎてその他いろいろ
- esportsの認知度の低さ
- 観客/プレイヤーの少なさ
- 観客/プレイヤーの民度、モラル
- 法的な問題
- 無料で楽しめるのがデフォになってしまっているエンタメ界
- esports大会の高額賞金必須のイメージ
- その他
ごめん無理書ききれないわ。
発展への道のりは険しく遠い…。
おわりに
そもそもesportsってオリンピックに入れる必要ありますかね?
esportsはスポーツって単語が付いてるって理由だけで運動と張り合ってるけど、そもそも競技として全然別物だから張り合う必要ないしオリンピックの種目にするとかナンセンスなんだよね。オリンピックは運動のイベントだしそこ意地はるとこじゃない。
— しゅふぁ@APPDATE (@ciufa1) 2019年2月5日
私もオリンピックは運動のイメージなのでesportsをオリンピック種目にするのはなんか違うと言わざるを得ません。
いや、文章にすると改めてesportsビジネスは課題だらけだなと実感できます。
どうやって改善されていくのかこれからのesportsから目が離せません。